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家庭詐欺連合の天一国憲法に物申す

私は法律の専門家ではありませんが、それでも家庭詐欺連合の天一国憲法は非常に怪しいものだと感じます。重要なポイントと思われる点だけピックアップして問題点を考えてみたいと思います。

まず、家庭詐欺連合の天一国憲法、第17条(権利)の部分を以下に引用します。
第17条(権利)
1. 天一国国民は法の前に平等であり、性別・年齢・身分・所有・人種などにより差別を受けない。
2. 天一国国民は法律が定めるところにより、選挙権と被選挙権を持つ。
3. 天一国国民は法律が定めるところにより、天一国関係機関に請願する権利を持つ。
4. 天一国国民は憲法と法律が定めた法官により、法律による裁判を受ける権利を持つ。
5. 天一国国民は三大祝福を完成するための教育を受ける権利がある。
6. 天一国国民は公職者になれる権利を持つ。
7. 天一国国民は訓読家庭会長と氏族メシヤになれる権利を持つ。
8. 天一国国民の基本的な自由と権利は憲法に列挙されていないという理由で軽視されない。
9. 天一国国民の権利は天一国の定着と完成のために必要な場合に限り、法律で制限できる。
注目したいのは、8と9ですが、8は「憲法に書いてなくても基本的な自由と権利を軽視しないよ。」という意味ですが、「軽視されない」というだけではいささか弱いという懸念があります。「否定、または軽視されない」とか「無視、または軽視されない」のようにはっきりと国民の権利を保護することを明記すべきではないかと思います。(なお、私は法学者ではありませんので文言として法的に正しいかはわかりません。)
しかも、これに続く9の文で面くらいます。ここだけ再度引用します。
9. 天一国国民の権利は天一国の定着と完成のために必要な場合に限り、法律で制限できる。
国民の権利は、法律で制限できるということです。憲法というのはそもそも国家権力を制限して国民の権利を守るためのものなのです。それなのにこの一文によれば、国民の権利を制限するような法律を作れば、その権利は奪われてしまいかねません。

ここで、参考までに日本国憲法第13条を例に挙げましょう。
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。(日本国憲法第13条)
日本l国憲法というと9条ばかりが取りざたされますが、実はこの13条は非常に重要な条文です。ご存じのように日本国憲法はアメリカが敗戦国である日本のために作ったものですが、この13条もアメリカの独立宣言がその下敷きとなっています。日本国憲法ですら(当たり前ですが)国民の基本的な権利を保護しているのです。ついでにアメリカ独立宣言からも抜粋、引用してみましょう。
われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、その中に生命、自由及び幸福の追求の含まれることを信ずる。(アメリカ独立宣言から抜粋)
繰り返しますが、憲法というのは国家権力を制限し国民を守るものでなければなりません。でなければ国家権力が道を誤った時に国民の権利は踏みにじられることになります。家庭詐欺連合が道を踏み誤った時(すでに道を外れてはいますが・・・)、その国民は基本的な権利さえも剥奪されるのです。

亨進様が宣布された天一国合衆国憲法では、以下のような文があります。
原則2:人権を侵してはならない。
遺伝子操作が行われることなく、生物学上生きている人間は、神の創造の頂点に立つ存在であり、創造主から、奪うことのできない人権を、賦与されている。
また、権利に関する条文がいくつかあるのですが一つだけ引用します。
権利9
この憲法に特定の権利を列挙したことをもって国民の保有する他の権利を否定しまたは軽視したものと解釈してはならない。
国民の基本的権利という点で家庭詐欺連合の憲法とは大きな違いがあることがわかります。

次に家庭詐欺連合の天一国憲法のもう一つの重要な問題点を挙げてみます。以下の抜粋引用部分です。
第3章 天一国最高委員会
第25条(最高議決機関)
天一国は最高議決機関として天一国最高委員会を置く。
 
第27条(委員長・副委員長)
1. 天一国最高委員会の委員長は真の父母様家庭の中から真の父母様が任命し、天政院の世界会長職を兼ねる。
 
第30条(審議・議決事項)
天一国最高委員会は次の各号を審議及び議決する。
1. 真の父母様の指示の履行に関する事項
2. 天一国の政体と理念に関する事項
3. 天一国国民の権利・義務・信仰に関する事項
4. 天政院・天議会・天法院・天財院・天公院が上程した事項
5. 天一国憲法の改訂に関する事項
6. その他、憲法と法律が定める事項 
亨進様も説教の中で「スターウォーズの世界か?」 とお話しされていましたが、私も同感です。この最高委員会が最高議決機関であるというわけです。他の条文で天議会などの機関を設けることなどが書かれていますが、結局この最高委員会が最高権力を持つことになります。そして、さらに問題なのが次の部分です。
第33条(権限代行)
真の父母様の事故の際には委員長を中心とした天一国最高委員会が憲法と法律が定めるところにより、真の父母様の権限を代行する。

ズバリこれがサタンの目的でしょう。真の父母様、つまり韓お母様の亡き後、その権限をも最高委員会が牛耳るのです。最高委員長である真の子女様さえ丸め込めば、思うが儘です。

以上、簡単ではありますが、家庭詐欺連合の天一国憲法における問題点を考察してみました。

亨進様が制定された天一国合衆国憲法も、すでに日本語訳が公開されておりますが、憲法ということで難しい部分もあり、私自身もこれから勉強しなければならないと思っているところです。
この記事では、小室直樹先生の著書「憲法とは国家権力への国民からの命令である」を参考にしています。

ちなみにこの本の中で、アメリカの民主主義を守るには憲法だけではダメで教育が重要だったという話があります。マサチューセッツに最初の1000人の植民者が入ったのが1630年。そして1636年にはハーバードができ、その後、1800年には24の大学ができました。1860年には240の大学ができ、アメリカは旧大陸のどの国をも凌ぐ教育大国となりました。その教育が民主主義を支えたのだそうです。

私たちが行く道は民主主義とは異なるものですが、天一国でも教育というものが重要になるのではないかと私は思います。

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