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2016年3月15日火曜日

アーミッシュの自給自足、自己犠牲、そして天一国の自己防衛権(後編)

 アーミッシュの自給自足、自己犠牲、そして天一国の自己防衛権(前編)からの続きです。

赦しと平和と自己防衛

アーミッシュは徹底した平和主義者です。兵役も拒否したため第二次世界大戦中は暴行を受けたり、投獄されたりすることになりました。喧嘩や言い争いはもちろん、訴訟も禁じられています。

彼らの平和主義、自己犠牲の精神を表しているとも言える事件がありました。2006年10月2日に起きたニッケルマインズの銃撃事件です。銃を持った非アーミッシュの男がアーミッシュの学校に立てこもり、結果的に5名のアーミッシュの少女が死亡、その他複数が重症を負い、犯人はその場で自殺しました。


この事件は二つの点でアメリカ中に衝撃をもたらしました。犠牲者の中で最年長の13歳の少女、マリアン・フィッシャーが他の子供たちを守るために自分を撃つように申し出て、射殺されたのです。そして、犠牲者の教区の人々が犯人の遺族を訪れてお悔やみを言い、犯人とその遺族のことを悪く思っていないと述べ赦しを表明したのです。

彼らの聖書を基本にした愛と自己犠牲の精神は素晴らしいものだと思います。13歳の少女の話も胸を打つものがあります。しかし、亨進様のおっしゃっている神様が与えた「自己防衛の権利」という観点から見てみると、例えば何らかの自己防衛手段があれば、現実的に犠牲者を減らすことができたかもしれません。例え自己犠牲を厭わないという教義、信条を持っていたとしても、家族を失う悲しみは変わりません。そのような事態にかかわらず相手を憎まずに赦すということと、自分や家族、仲間も守るために戦うということは別の問題として捉えなければならないでしょう。また、「赦しは闘いの連続だ」というあるアーミッシュの言葉がこの本(「アーミッシュ」堤純子著)の中でも紹介されており、彼らも赦すために自分と闘い続けなければならないのが現実です。

アーミッシュはアメリカに住んでいながら、まるで別の国の人々のような暮らしをしています。しかし、アメリカが民主主義国家であったからこそ、彼らはその独自の信仰とコミュニティを存続させ、20万もの群れ(アーミッシュは外部の人を伝道しません。親から子へと伝わるだけです)になったとも言えます。例えば、もしもアメリカ全体がアーミッシュだったらどうでしょうか?とっくの昔に共産主義国家に支配され命や自由を奪われていたことでしょう。

アーミッシュは、コミュニティによる自給自足や、国家権力からの独立、教会も含めた権威の否定など素晴らしい要素をたくさん持っています。問題点も含めて様々な点で私たちが学ぶべきことは多いのではないかと思います。大量生産、大量消費の社会に身を置いて暮らしている者としては、彼らの無駄のない生活を見るだけで罪悪感すら覚えます。問題はあるにしても尊敬すべき点、学ぶべき点を多く持っていることをもう一度強調しておきたいと思います。

天一国の自己防衛権

亨進様が「自己防衛の権利」を神様が与えたものとして強調され、重視される理由は何でしょうか?それは天一国合衆国憲法にあるように人権が天賦のものであるという考えに基づくものだろうと思います。これは真のお父様のみ言である「人権を蹂躙しないこと」が基本にあると考えられます。

そして、あくまでも自由社会として個々人の自由と責任において幸福を追求するという形でなければ、国家権力に頼る従来の社会構造から抜け出すことはできません。だからこそ、自分で自分の生命や家族を守る責任が生まれます。また、そこでは個人や家庭がそれぞれやるというだけでなく、コミュニティによる防衛という考えも当然出てくるのではないかと思います。

もう一つの側面として、いくら血統を汚さないようにしたとしても、物理的に神の血統が絶やされる事態になったとしたら摂理は失敗してしまうという点があります。神様の血統が根絶やしにされるような事態は絶対に避けなければなりません。

家庭連合を中心とした摂理が失敗に終わり7年の苦難の時を経なければならなくなったために、より「自己防衛」が重視される状況になったという面もあるでしょう。また、同時にそのような状況で二代王である亨進様とそのご家族の生命が守られなければならないということもあります。この7年が終わった後、「自己防衛権」を取り巻く状況が次第に緩和されて行くことを期待したいところです。もちろん権利そのものは存続していくものであります。

アーミッシュの平和主義の限界は、原理講論におけるイエス様の十字架の救いの限界を考えると良くわかるかもしれません。そういう意味では、私たちが自由と責任のもとに「自己防衛権」を持つことができるのは、真のお父様の勝利によるものだとも言えるでしょう。そのような勝利を七死復活の道を通して勝利された真のお父様と、天一国合衆国憲法を通してそれを示してくださった亨進様に心から感謝したいと思います。



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