「60ミニッツ」でスティーブ・クロフト(ジャーナリスト)がジョージ・ソロスにインタビューした映像です。ここでソロスがナチスに協力しユダヤ人の財産没収に関与していたことが本人の口から証言されています。彼は14歳でしたが罪悪感はまったくなかったと言っています。
以下にその部分の日本語訳を抜き出してみます。(映像7:40から)ソロスの言葉は赤字にしました。
クロフト:あなたはハンガリー系ユダヤ人でクリスチャンを装ってホロコーストを免れました。この60ミニッツの番組では、ソロスの非常な投資家としての側面だけでなく慈善家としての側面も紹介しており、ファーストレディ時代のヒラリー・クリントンとハイチを訪れて多額の寄付をしたことも少し出てきます。しかし、基本的にソロスは法的な規制を回避しつつ、どんな社会的結果をもたらすかについてもまったく意に介さずに自分のヘッジファンドを成長させてきた冷血な人物という印象です。
そうです。
クロフト:あなたは多くの人が死の収容所に送り出されるのを目撃しました。
そうです。私は14歳でした。その時に自分の人格が形成されたと言えるでしょう。
クロフト:どのようにですか?
人は先のことを考えるべきです。出来事を理解して予測すべきです。脅かされるときに。それは途方もない悪の脅威でした。これは悪についてのとても個人的な経験でした。
クロフト:あなたは自分を養子として証言してくれた保護者と一緒に逃れたと理解していますが。
そうです。
そしてそのとき事実としてユダヤ人から財産を没収するのを手伝いました。
その通りです。
クロフト:それはまるで長年の間多くの人々を精神科に送る経験のように思いますが、難しかったですか?
まったく難しくありませんでした。たぶん子供としては関係が分からないのです。しかしまったく問題になりませんでした。
クロフト:罪悪感はありませんか?
ありません。
クロフト:例えば私もユダヤ人ですが、この人々が(収容所)に行く様子を見て、自分もあの中にいたかもしれない、とそんな風にはまったく?
もちろん逆の立場にあったかもしれません。私も没収される側にあったかもしれません。しかし、自分がそこにいるべきでなかったという気持ちはありません。なぜなら実際おかしな話ですがマーケットのことと同じで、もちろん私はそれを行っていたのですが、もし自分でなかったとしても他の誰かがとにかく没収していたことでしょう。私がその場にいたかどうかにせよ、私は傍観者に過ぎなかったのであって財産は没収されていました。ですから私に財産を没収する役割があったわけではなく、罪悪感はありませんでした。
そして、これは予想外の内容だったのですが13:8のあたりでコメンテーター(ジェームズ・グラント)の言葉に驚きました。彼はソロスのことを「謙虚さのないドナルド・トランプ」と表現していたのです。この番組は1998年頃のものらしいです。トランプがその当時どのように評価されていたのか知りませんが、何か今の状況を暗示するかのような一コマだと感じました。
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