2017年7月3日のことですが、トランプ大統領はイギリスの難病の赤ちゃん、チャーリー・ガードちゃんのことをTwitterでつぶやきました。
このことは日本ではほとんど報道されていないと思います。
まず、この問題の背景について、いくつかの海外メディアの報道を通して私が把握している内容をまとめてみます。
イギリス人のチャーリー・ガードちゃんは11カ月の赤ちゃんで、生まれつきミトコンドリアDNAに関係する難病を患っています。両親は、ごく一般の人なので公立の医療機関で治療を受けさせるしかありません。
筋力の低下などを伴う病気のため、チャーリーちゃんは生命維持のための処置なしには生存できない状況にあります。医療機関は回復の見込みがないと判断し、この状態を継続するのは「患者に苦痛を強いる人権侵害」であるとして、尊厳死を求める裁判を起こしました。しかし、両親はそれを受け入れず、アメリカでの実験的治療を希望して裁判で争っていました。
イギリスの法律では患者本人の人権が最優先されるため、家族の希望より患者本人の権利が尊重されるという背景があるようです。
確か最初の判決では、7月7日には生命維持装置を停止させることになっていたと思います。しかも、自宅で死を迎えることも許されないということでした。
これに対してバチカンのフランシス法王も両親の側に立った見解を発表し、バチカンの病院で受け入れることも表明していたのです。
その後、上のトランプ大統領のTweetがあり、ホワイトハウスは両親にヒアリングを行いました。そしてしばらく後には、アメリカの2人の議員がチャーリーちゃんにアメリカ国籍を与えて治療のためにアメリカで受け入れられるようにするための法案を提出すると表明しました。
このことで多くの関心が集まったおかげか、 チャーリーちゃんの病気が治癒できる可能性があるという情報も世界中から寄せられたようです。
その後、最高裁での審理を行う中で、来週月曜日(7/17)に専門医師がチャーリーちゃんを診察し、7月25日に最高裁がが判決を出すということになっています。
最高裁は、治療の見込みに関する新たな証拠があればそれを認めるという方針を示しています。
具体的な争点として脳に対する損傷の問題があり、病院側は回復不可能な脳の損傷があるので治療の見込みはないと主張しており、それに対し両親側は病院側の主張を否定しています。
チャーリーちゃんの治療を申し出ているアメリカ人医師の話では、筋肉の回復の見込みは10から56パーセントで、脳が回復する可能性もゼロではないということのようです。
(細かい点はDailyMailの記事にあります。)
ちなみにその医師というのはコロンビア大学医療センターのMichio Hiranoという日系の先生です。
裁判の結果、病院側が勝てば、チャーリーちゃんには「尊厳死」 が与えられます。両親が勝ったとしても完治するかは分かりません。
しかし、私にはトランプ統領が関わったこの一連の出来事が偶然には思えません。みこころであるなら、この小さないのちを救ってくださるよう神様に祈るばかりです。
トランプは、チャーリー・ガードちゃんを助けることができるなら、喜んでそうしたいと言って救いの手を差し出しました。If we can help little #CharlieGard, as per our friends in the U.K. and the Pope, we would be delighted to do so.— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年7月3日
このことは日本ではほとんど報道されていないと思います。
まず、この問題の背景について、いくつかの海外メディアの報道を通して私が把握している内容をまとめてみます。
イギリス人のチャーリー・ガードちゃんは11カ月の赤ちゃんで、生まれつきミトコンドリアDNAに関係する難病を患っています。両親は、ごく一般の人なので公立の医療機関で治療を受けさせるしかありません。
筋力の低下などを伴う病気のため、チャーリーちゃんは生命維持のための処置なしには生存できない状況にあります。医療機関は回復の見込みがないと判断し、この状態を継続するのは「患者に苦痛を強いる人権侵害」であるとして、尊厳死を求める裁判を起こしました。しかし、両親はそれを受け入れず、アメリカでの実験的治療を希望して裁判で争っていました。
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チャーリー・ガードちゃん |
イギリスの法律では患者本人の人権が最優先されるため、家族の希望より患者本人の権利が尊重されるという背景があるようです。
確か最初の判決では、7月7日には生命維持装置を停止させることになっていたと思います。しかも、自宅で死を迎えることも許されないということでした。
これに対してバチカンのフランシス法王も両親の側に立った見解を発表し、バチカンの病院で受け入れることも表明していたのです。
その後、上のトランプ大統領のTweetがあり、ホワイトハウスは両親にヒアリングを行いました。そしてしばらく後には、アメリカの2人の議員がチャーリーちゃんにアメリカ国籍を与えて治療のためにアメリカで受け入れられるようにするための法案を提出すると表明しました。
このことで多くの関心が集まったおかげか、 チャーリーちゃんの病気が治癒できる可能性があるという情報も世界中から寄せられたようです。
その後、最高裁での審理を行う中で、来週月曜日(7/17)に専門医師がチャーリーちゃんを診察し、7月25日に最高裁がが判決を出すということになっています。
最高裁は、治療の見込みに関する新たな証拠があればそれを認めるという方針を示しています。
具体的な争点として脳に対する損傷の問題があり、病院側は回復不可能な脳の損傷があるので治療の見込みはないと主張しており、それに対し両親側は病院側の主張を否定しています。
チャーリーちゃんの治療を申し出ているアメリカ人医師の話では、筋肉の回復の見込みは10から56パーセントで、脳が回復する可能性もゼロではないということのようです。
(細かい点はDailyMailの記事にあります。)
ちなみにその医師というのはコロンビア大学医療センターのMichio Hiranoという日系の先生です。
裁判の結果、病院側が勝てば、チャーリーちゃんには「尊厳死」 が与えられます。両親が勝ったとしても完治するかは分かりません。
しかし、私にはトランプ統領が関わったこの一連の出来事が偶然には思えません。みこころであるなら、この小さないのちを救ってくださるよう神様に祈るばかりです。
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